2018年2月28日

ミニコラム・ちょろけん(仮) #38

あまり使う機会もない豆知識(ビーンアイデア)をひとつ。

「サモ・ハン・キンポー」ってもうなんの疑問もなく一息で呼んじゃいますが、冷静に考えるとちょっと長いというか音節が多くねえですか、という話。実はこれ、ちょっと変な表記なのです。

ご存知のように香港では本名(中国名)に加えて英語名を名乗る文化があります。土地柄外国人が多いので利便性向上のためにそうなったようで、例をあげるとブルース・リーの「ブルース」やジャッキー・チェンの「ジャッキー」、ジョン・ウーの「ジョン」なんかがそうですな。でサモハンは中国名が「洪金宝」(ハン・キンポー)で、英語名が「サモ」(Sammo)。つまり「サモ・ハン・キンポー」というのは「ブルース・リー・シャオロン」とか「ジョン・ウー・ユイセン」みたいな、中国名のフルネームと英語名を併記したちょっとめずらしい書き方なのです。海外では英語名+名字の「Sammo Hung」という表記が一般的みたいですね。ついでに言うと名字の「金宝」も広東語ではキンポーとは読まない模様。なんでこうなったかはよく分かりませんが、当時の映画会社の裁量でしょうか。

似たような例としてはジミー・ウォング(王羽)なんかもそうですかね。これは英語の資料を直訳してしまったのか、名字の「Wang」の黙字のgをそのまま「グ」と訳しています。発音に即した表記としてはジミー・ワンが妥当なんでしょうけど、もう「ウォング」でなじみすぎてしまって今更直すのもなあ…って感じになってしまっているのが面白い。かつて「ジョジョの奇妙な冒険」の有名な誤植「何をするだァーッ!」を修正したらファンに残念がられた、みたいな話もありますし。いやこれはちょっと性質が違うか。

0 件のコメント:

コメントを投稿