2018年2月7日

ミニコラム・ちょろけん(仮) #26

ひとつのことをやり続けるというのは大変なものだよなあ、とメタルを聴きながらぼんやり思っていました。

聴いていたのはオーヴァーキルの近作「The Grinding Wheel」。この人たちはデビュー当時から一貫してハードコアなスラッシュメタルをやり続けていて、最近のプロモーションビデオなんかを見るともう結構いい歳のおじさんなんですが、まだまだ元気なご様子。(アルバムごとに多少のゆらぎはあるにせよ)こういう風に同じスタイルをずっと貫けるというのは本当に凄い。

たとえば同時期に同ジャンルでデビューしたメタリカは常に音楽性を変化させながらロック界の頂点に登りつめましたが、時代にあわせて器用に変化していく人たちというのは個人的には見ていてもそれほど感動しないんですよね(それと各作品に対する評価はまた別ですが)。やっぱりわたくしは「不器用な頑固者」が好きですし、そういう人たちじゃないとたどり着けない境地もきっとあるはずだと思っています。

以前みうらじゅんがその著書「いつも心にジージャンを」のなかで、「やっぱ続けていくということは、いちばんスゴイことです。ロック用語の"キープ・オン・ロケンロール!"も、ロケンロールは若けりゃだれでも一度はできるけど、いちばん重要なのは"キープ・オン"だと、教えてくれるわけですよ。」と述べていたのを読んだときはウームなるほど、と唸らされました。あと中国拳法を題材にした漫画「拳児」に出てくる古人の言葉に「千招(多くの技)を知る者を恐れず、一招(一つの技)に熟練するものを恐れよ」というものもありました。一意専心、ひとつの道に磨きをかけ続けるというのは古来よりそれだけ大変で凄いことだと認識されていたんでしょう。

ひるがえって自分を見てみると、興味本位で色々とやり始めてはみるものの、いつも8割くらい理解したところで飽きて投げ出してばかり。何でもそれなりの形になる8割までは努力する分だけ見返りがあるので楽しいけど、「そこから上…8から10までは信じられないぐらい進まない… 本当にちょっとづつ 少しづつ…だ」とは漫画「湾岸ミッドナイト」に出てくる台詞(また漫画からの引用か)。8割から先の苦しい部分こそが大事なのに、そこを8割で終えてしまったらやり遂げたことにはならないですわな。俺はそれを「卒業」ではなく「中退」と呼ぶね。今までずっとそんな感じだったので、これからは何かをやり遂げられるようもうちょっと頑張っていきたい所存です。うぐぐ。

 

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