2018年2月5日

ミニコラム・ちょろけん(仮) #25

マサ斎藤は美しい。

とちょうど今読んでいる内館牧子の「プロレスラー美男子烈伝」(週刊プロレスの連載コラムをまとめた本)の書き出しを真似してみましたが、マサ斎藤。何年か前にパーキンソン病に罹患していたことが話題になりましたが、現役の頃のマサ斎藤はそりゃもうカッコ良かったんですよ。あの鬼瓦のような顔にチリチリパーマというだけでも強烈なのに、体もバリッとビルドアップされていて。とくに皮膚の下に筋肉をみっちりと詰め込んだような太鼓腹と、異常に盛り上がった首から肩にかけての筋肉が印象的でした。いまの選手だとWWEのブロック・レスナーがあの猪首を継承していますな。その一方で脚が長くて腰が高いので、シルエットだけ見ても常人離れしていたというか、もう鬼とかアメコミキャラとかそういうレベルだったような気がします。まさにプロレスという非日常の体現者。

そんなルックスなのにカルピスが大好きだったり、TV中継の解説者として歯に衣着せぬ名(迷)コメントの数々を残したりといったキュートさもあり、今でいうギャップ萌え的な要素を多分にそなえておりました。そして何よりも人間性がまっすぐな好人物であったことは、彼の自伝「プロレス『監獄固め』血風録」を読めばお分かりいただけると思います。彼が日本のマット界のトップに君臨できなかったのもそういった真面目さがあったせいかなあ、と今になってみると思わなくもないですが…。ちなみにこの本は「プロレスラーの自伝としては面白い」とかそういうレベルではなく、普通に名著だとわたくしは思っていますので、興味をもたれた方は是非ご一読を。

 

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